2013年7月31日水曜日

4000名のランナー北の大地に集う

あのランナーも、よーいスタート!の瞬間。
先日、職場の同僚が出場するということで、地元のマラソン大会を応援してきた。真夏のこの時期にマラソン大会とは、さすがに当地らしいなと思い、行ってみると、人人人、ランナー、ランナー、ランナー。参加者は地元以外にも本州組を含めて4000名を超えていたらしい。この片田舎で(といっちゃ、当地の方に失礼だね)、これだけの規模のマラソン大会が催されるって、大したもんだと思った。しかもあの有名な市民ランナーまで招待しているという。思うに、当地としては、短い夏を精一杯楽しむビッグイベントのひとつなのであろう。

自分、基本的に大会とか競技会とかに参加するのは、あまり好きな方ではないが、来年は参加してみようと思う。なんだかそんな気分になってきた。なぜかな、この地が自分の知らない自分を動かそうとしているのかもしれない。

2013年7月27日土曜日

真夏の紫陽花

ようやく咲き始めた紫陽花は涼しげな表情。
単身赴任に旅立つ日、庭先には色鮮やかな紫陽花が咲いていた。
あれから1か月。当地ではその紫陽花がようやく咲き始めた。あの日の花と違うのは、咲き始めの花は色がまだ薄く、当地の風土に関係してか、花の集まりもやや小ぶり。そして何といっても、季節感。真夏の紫陽花だ。この花の開花にも表れるように当地の気温、異常に低い。この時期でも肌寒いくらい。
ここでは避暑地として関東方面に売り出しているようだが、避暑の度を越しているようにも思える。日本にもいろいろなところがあるものだ。

でもこの花を見ると、あの時のちょっと切ない日を思い出す。いい年齢(とし)して、なんだか胸がキュンとなる。今ごろ家族は何をしているのだろうかと考えてしまう。ご飯を食べている頃だろうか。以前と変わらず笑顔でいるだろうか、と。

2013年7月23日火曜日

私の宝物

私の宝物。
今回の単身生活が始まるときに貰った携帯電話のストラップ。それが自分の宝物。
このストラップは、娘が私のために作ってくれたもので、正直、我が娘が自分に対して単身生活を思いやってくれてなのか、手作りのプレゼントを贈ってくれるなんて、思いもしなかった。
中学生の娘は多感な時期にいる。今回の自分との別れが彼女の人生にとってプラスになることを祈るが、少なくとも受験を控えているこの時期、口うるさいオヤジがいない方が勉強に専念できるのではないだろうか。

我が娘よ、お父さんは君から遠く離れたこの地で元気に自分に課せられた役割に全力で立ち向かっている。どうか、君も今の自分に課せられた使命に対して、精一杯頑張ってほしい。いずれ君が大人になったとき、どうしても頑張らなければならない場面が必ず訪れる。そんな時に今の頑張りは、将来君が頑張れる人間になるために必ず役に立つはずだ。結果を求めているのではないよ。頑張れる人間になってほしい。
お父さんも苦しいことがあったら、このストラップを見て元気を取り戻すから、君もくじけそうになったらお父さんの言葉を思い出してほしい。頑張れ未来の星よ。


2013年7月21日日曜日

街の小さな魚市場

柳の舞っていうんです。見た目の割に素敵な名前!
昨日、自転車でぶらぶらしていたら、意外にもご近所で小さな魚市場を見つけた。
立ち寄ってみると、いかにも新鮮そうな魚がたくさん並んでいて、そして、それにも負けないような威勢の良いお店のおばさま、いやお姉さまたちも勢ぞろい。そんなお姉さまたちの勢いにも乗せられて、地魚を購入。
購入したのは、タラとヤナギノマイ。帰ってから、タラは鍋に、ヤナギノマイは刺身にして食べてみたけど、どちらも実に美味かった。特にヤナギノマイの刺身は、程よく脂も乗っていたし、締まった身の食感がたまらなかった。

そして、ここの市場、何といっても安い。タラが100円でヤナギノマイが200円ですよ。今度から週末は、魚にしよう。そうしよう。

2013年7月20日土曜日

自分の空

晴れ渡った空。なんて広いのだろう。
長らく東京に住んでいたためだろうか。あるいは仕事や生活に追われていたためだろうか。しばらく日常生活の中で空の広さを感じることはなかった。
今日ふと空を見上げると、そこには青々とした、だだっ広い空があった。「空ってこんなに広かっただろうか。」そんな疑問、というかこの厳然たる事実に改めて気づいた。
高村光太郎は智恵子抄の中で、智恵子が「阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に毎日出てゐる青い空が智恵子の本当の空だ」と言った言葉にに対して「あどけない空の話だ」と、智恵子へのいとおしみの気持ちをさりげなく表現した。
自分はどうだろう。自分にとっての本当の空とは、それは、ここの空とは違って、たとえ狭かろうが、たとえ澄んでいなかろうが、我が家族の住む東京の空が、本当の空なのだろう。

これは、果たしてあどけない話なのだろうか。50才間近のオジサンは空を見ながら考える。

2013年7月15日月曜日

フクロウの彫刻

昨日、当地に来て初めて山歩きをしてきた。久々の山は天気も良く、アクシデントもなく、当地の山は、とても温かく自分を受け入れてくれた。山歩きの様子は、そっちのブログに記録することとして、ここでは、帰りに立ち寄った温泉街で買ったアイヌ彫刻を記録することとする。購入したのは、フクロウの彫刻。まあ、大げさに記録とか購入とか言うけど、買ったのは200円の小さな彫刻。ちなみに税込み(なのだろう...)。

店のおばさんは、「フクロウはアイヌでは魔除けのシンボルだからね。しかもこれはエンジュの木を使っていて、この木自体が魔除けの力を持っているんだよ。」といいながら、飾り台付きの1000円の商品を勧めてきた。自分は台なしの籠にコロコロと転がっていたこいつを手に取り、おばさんに「売り上げに貢献できなくてごめんね」と言いながらお買い上げ。
小さくて可愛い君よ、これからの自分の単身生活をどうか見守っていてくれ。

2013年7月14日日曜日

自家製ピクルス

自分、ピクルス大好きである。若いころは酢の物はあまり得意ではなかったから、いつから好きになったんだろう。ちゃんと覚えてはいないが、前回の単身生活の時にも好んで食べていた記憶はある。もしかして人は寂しい気持ちになると甘酸っぱさを求めるものなのだろうか...。そんな訳ないか(恥笑)。
さて、今回、初めてピクルスを自分で作ってみた。WEBで野菜の種類や調味料の配合を調べ、あまっていたボトルにそれらを詰めて、2日後にいざ試食。これがなかなかいける。美味い!
ちなみに今回の食材は、パプリカ(赤・黄)、セロリ、にんじん、きゅうりにペコロス(小玉ねぎ)。
それぞれの野菜のシャキシャキとした食感と、酸味がたまらない。もちろん合わせて入れたハーブや香辛料などの調味料も味に深みを出している(ような気がする...)。

それにしても単身生活って、時間は余るほどあるから、こんなことができるけど、家内に言わせりゃ「暇人は良いね」ってことなのかな。まあ、良いのか?

2013年7月13日土曜日

霧の中の徒歩通勤

この日も朝の通勤路は霧の中。五里霧中ってか。
当地に来てから通勤は徒歩。どんなにのんびり歩いても30分もあれば営業所には到着してしまう。東京での1時間オーバーの、しかも鬼のような満員電車での通勤に比べれば天国のようなものだけど、あの殺伐とした、いざ戦いに行くぞ的な緊張感がない分、朝から拍子抜けの感があることは否めない。
でも、通勤時間が短いおかげで、平日でも自炊する時間はあるし、フィットネスジムに行く時間もあるわけだから贅沢は言えないか(ジムのことは、後日投稿予定)。

朝の通勤は、近所の川の脇をボォ~ッとしながら、ゆらゆらと揺れる川面を眺め、時折カモメの鳴き声が聞くことなくとも耳に入ってくる。そんなのどかな出勤。考えようによっては、なんとも優雅なものだ。
ただ、当地の朝は霧が立ち込めることが多く、この濃い霧を見ていると、何だか自分の先行きを物語っているみたいで、不安を覚えることもある。朝から重いことを考えるのは嫌なので、頭の中ですぐにかき消して、見えない周りの景色を無理やり目を凝らして見ようともがいたりしている。霧の朝は嫌だ。

2013年7月7日日曜日

40年目に咲く花

バイケイソウのアップ。この花に出会えてラッキー!
「1回繁殖型多年草」。はじめて聞く植物の分類名だった。しかもその草は、生まれてから40年目にしてようやく花が咲き、そしてそのあとは枯れてしまうそうだ。何とも儚く、そして切ないことか。その花は「バイケイソウ」。
当地に咲くこの花は、言われなければ皆通り過ぎてしまうかもしれない、色も薄く大きくもない地味な花。でも、ようやく咲くことのできたこの日を迎えて精一杯、生き生きと笑顔を見せている。明日その命が絶えることを知ってか知らずか...。

この花を見ていると、たとえ誰かに認められなくても自分なりに一生懸命に頑張っていれば、それだけで人生というものは幸せで楽しいものになる。そんなメッセージ性を感じた。そして、自分も小さなことに一喜一憂せずに、ひたすらに前を向いて生きていきたいと、改めて考えさせられてしまった。うん、自然に触れるってことは良いことだ。

2013年7月6日土曜日

当地のウインズはログハウス風

森の中のログハウス。そんな雰囲気のウインズ。
週末はいつも買出しに出ている。今日は初めていくスーパーへ自転車をひいこらと片道30分漕いでいる途中に偶然にも、あのJRAはウインズを見つけた。遠目でのJRAのロゴでそれだとすぐに分かったけど、その外観は自分の知っているものと全く違って、一見森の中にあるログハウス風の建物。JRAもなかなかやるじゃないか。新宿や水道橋のあの殺伐とした雰囲気も、ここでは感じられず、なんだかリラックスして馬券を買えそう...。
でも、そんなことじゃ、自分、当地に来てまでも連敗記録を更新しそう。今度ここに来る時は、そう今度こそは、連敗をストップして見せるぞ。そんなことを考えながら、そのあとの買い物をしていたら必要以上のものをたくさん買ってしまった。あれかな、アドレナリンの無駄遣いってやつかな。